2025年03月09日
2025奥飛騨☆蒲田川解禁速報(高原川水系)③/3 完結編

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今年 2025年 蒲田川解禁の様子を2話に渡り記して参り今回 完結編
昨年迄と様相変わり ナイス・ファイト

日夜邁進されている漁協へクレーム付ける気はありませんが、去年迄300尾超えの
レインボー楽しませて貰っていた手前 純粋に「残念」である点と、過去の幣投稿観て
蒲田川へ赴いた場合 それはガセネタを吹聴..誤解を招く懸念あり投稿して参りました。

なぜ根付いた野生レインボーに価値を見い出さず漁協自身が駆逐に奔走してるのか?
その意図がわからなかったので直接 実名で高原川漁協へ問合せをしてみました。
「まぁ一介の釣り人なんか相手しないやろナ」思っていたら 数時間後2560文字

90行に及ぶ丁寧なメール文が届きました。通読すると 努めて冷静..根拠に基づく沈着な
文面で高原川への思い入れに漲(ミナギ)っており好感が持てました。
この手の話しは流言・噂が誠しやかに語られ独り歩きする帰来があるので今回メール頂き
微力ながら 極力 事実に則し 私の私見を挟みながら真実を伝播していきたいと思います

まず3方向から聞いた噂(ウワサ)『何者かが電気ショッカーでニジマスを駆除した』話し
漁協側は「当組合は実施していません」キッパリ否定。もし実施してたらFacebook等で
お知らせしますとの事で 故に本件は漁協を信じ真っ赤な嘘=デマと認識します。推測ですが
小鳥川で先般ブラウンを電気ショッカーで駆除したニュースが流れていたので無責任か将又
蒲田川へ何か後ろめたい輩が吹聴したデマが伝播し私の耳に入ったのかもしれません。
次にキャッチ&リリース区間にニジマスが増殖したのは?
第2話で杉坂研治氏ブログを論拠に展開しましたが、漁協側としての結論⇒
「ゲリラ放流によって蒲田川周辺に持ち込まれたと考えている」との認識でした。
杉坂氏の「漁協主催ニジマス成魚釣り大会の末裔が繁殖」について漁協側は、
漁協主催ニジマス釣り大会は2003年を最後に中止、それ以降2015年まで道観松
水路において栃尾観光協会主催で細々実施していたが2016年以降ヤマメに変更
ニジマス利用を抑え数年後しばらくしてから増えてきた状況から 故にゲリラ放流が
原因と認識しているとの事でした。
本件は何とも双方確証無く推測の域。上記経緯ながら漁協自身 過去ニジマスを放っていた
事実があり2003年 2016年以降 入植していないとは言え100%絶滅した確証は無い(末裔が
生き残り繁殖していないとは断言出来ない)しかし私自身 去年 明らかに成魚放流モノらしき
尾鰭がボロったニジマス3尾釣り上げたのでゲリラ放流は無いとも言い切れないと思われます。
地元では ある特定人物がゲリラ放流をしたのが定説らしいですが漁協としては現場を押さえて
いない..つまり確証が無いので公表はしていないとの事でした。(⇐これは冷静な対応かと..)
いずれにせよニジマスに聞くしかありませんが、先般実施されたエサ釣り大会では
ニジマス181尾、ヤマメ179尾、イワナ5尾の釣果..内ヤマメとイワナはリリースし
ニジマスは脂鰭をサンプリングに採取し 釣り客Eat持ち帰り頂いたとの事でした。
上記釣果比率は私のヤッチーニンフ7:2:1とは大きく異なり 殊の外ヤマメが多く生息し
逆に去年C&R内で釣ったイワナ3尾は超貴重であった点 興味深かったです。

高原川漁協としては蒲田川をヤマメ・イワナの好場にしたい構想があり、ニジマスは歴史が
あるものの 外来種でありニジマスが増えれば競合弱者のイワナ・ヤマメが比例して減る
ジレンマを吐露しておられました
私も最盛期には1万粒 発眼卵から稚魚育て漁協の無い地元の渓へ自主放流を続けていますが
大半はエサ撒き.. 密度の濃い養魚槽で飼っていて朝エサ遣り赴くと口から尾鰭(・・;)所謂 共喰い..
そりゃ毎年6万尾稚魚撒いてニジマスの方が専横する状況を見れば、それも誰がしかが勝手に
撒いたニジマスの仕業となれば それは忌み嫌う状況に陥る気持ちは充分理解出来ます。

次に去年と比べ今年の解禁はヤマメが少ない印象にある点について言及がありました。
河川工事に伴う魚類避難において例年イワナの倍程度捕獲されていたヤマメが今年は逆転..
密度も少ない傾向を散見し、今年はヤマメが去年より釣れない予見を持っておられたようです。
本件について外的及び人為的事象により年により漁獲量に増減が発生する点は致し方ない現象であり
既稿第1・2話で 釣れない現況を漁協の仕業と論じた点は些少のお門違いかと率直に反省しました。
興味深かったのは確証は無いものの2010年にも蒲田川は釣れないと言われたことがあり、
その時は焼岳周辺で群発地震が頻発。火山性微動が自然界に何某かの影響を与えた?
このような言及は地元に居るからこその蟲の勘と申しましょうか個人的には頷ける事象と
言えましょう。また地球灼熱化に伴う高温..これは大王崎沖海底の砂漠化を言うまでもなく
8月に標高千㍍超える奥飛騨で滝汗流しての釣行を思い返すとそれなり影響はあろうかと..
またミカンやタケノコなど表・裏年があり、地元の川は3年周期で良い年・悪い年があります。
あくまで自然の産物ですし 産卵床の整備や最も部残りが良いと水産省も提唱する親魚放流を
行ったり、とかく釣り人は目先の釣れる釣れないで勝手気まま言いますが、漁協の地道な活動に
対し 長い目で温かく見守るのも釣り人としての作法ではないかと私は思っています。

次のセクションは少し学術的難解な内容なので興味の無い方は飛ばしてください。
高原川漁協として長年の放流活動において養殖魚の遺伝子こそが問題なのでは?との論拠に
基づき従来の成魚放流..客寄せパンダ然とした商業的放流活動から天然魚による再生産重視の
増殖活動に重きを置くようです。逆説的に放流してないのにC&Rにおいて毎年ヤマメ稚魚6万尾
撒いておきながら ニジマス占有率が60%(私の割合は70%)..この事象から鑑みて自然産卵に
由来する残存率の方が優勢であるとの主張..
これについては成魚<稚魚<発眼卵<親魚放流と後者へいく程 部残りが良い学術的見解もあり異論を挟む余地は無く個人的にもヒレピン綺麗な渓魚が釣れる環境は良い方向と思います。
増殖計画について理事会内 増殖委員会で立案し 組合理事会で承認された内容が事業計画として
組合総代会へ提出され承認された後 運用されるとの事で、極めてキッチリした組織運営をされて
おられる印象でした。
少し気になったのは『釣り場作りに漁協外の納得が必要かどうかの根拠をもっていない』の一文
漁協とは言え入漁券収入も利潤の一部であり助成金等あるのかもしれませんが釣り客無視の運営は
三重県で潰れて逝った幾多の漁協を垣間見ると今の自民党を見るようで疑問を呈しました。しかし
先の釣り大会を行う上で温泉街において釣り客へ聞き取り調査をしたとの事で、事実 私もニジマスの
釣りっぷりについて漁協の方から尋ねられたので 委員会での立案段階で顧客ニーズも加味し それを
踏まえた上で進めておられるのだろうと、良い方向に解釈しておきます。


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ここまで今年の蒲田川においてニジマスが減りヤマメ・イワナも不漁について
漁協の見解を挟みながら言及して参りました。
漁協と釣り客は立場が違い 釣り人内でも様々な意見があるのを承知しています。
それを踏まえ 微力ながら 変なデマに翻弄される事なく正しい情報の中で議論が為され
正道へ導かれ皆が楽しめるフィールドが増えることを念頭に執筆した次第にて
その旨ご理解いただければ幸いです。

最後に 愛すべく蒲田川について私なりの提言を記して締めたいと思います
ヤマメ・イワナの漁場を目指す高原川漁協..しかし自然交配のニジマスが増殖している現実があり
恐らく何をしても根絶は難しいし 駆除を繰り返すことで場荒れを招き ヤマメ・イワナへも悪影響
現にC&R内184尾のヤマメ・イワナの口はハリの穴で傷付き 少なからずスレているのは否めません。
当然ニジマスの方が優勢ですから いくら駆除しても気が付けば元の木阿弥(漁協的に望まない
将来と思いますが)予見しています。故に 前稿で駆除は「不」自然と記しました。また仮に駆除を
繰り返すならば本来 増殖活動を旨とする漁協として印象は良くないですしニジマスを害魚認定
するならば対象魚として漁期がHPへ記されているのは矛盾しています。
基本的にニジマスが自然交配しヒレピン釣れる川は北海道に多いですが本州では極一部。
故に痛快なファイを求め 特にフライフィッシャーマンは北海道へ勇んで行くのであり、私も
去年 道南で幾多のレインボー楽しんで来ました。それがフェリー代往復8万円叩かなくても
痛快レインボーが釣れるとなれば それは魅力的なフィールドであり商業的価値は高い!
在来種のヤマメ・イワナが自然交配する渓が実現されるのは崇高な計画であり期待しますが
現実問題レインボーが根絶出来ないと悟った その時は諦めて方向転換..逆手利用する方向も
模索..現実と時代の趨勢に逆らうことなく 無為な殺戮は避け上手く運用される旨 提言致します。

そんな蒲田川..来週も一泊で生息調査 出掛けます w
